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Pro Mixing

グロービジョン

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Glovision

外国映画を中心に、ドラマやアニメーション、ドキュメンタリー、ゲームなど、様々なコンテンツの日本語吹き替え業務を手がけているグロービジョン株式会社。国民的アニメ作品『サザエさん』をはじめ、著名な作品を数多く手がけてきた同社は、日本を代表するポストプロ・カンパニーの一つです。

同社は2015年、九段下に新たなる拠点、“グロービジョン九段スタジオ”を開設。靖国神社近くの閑静なエリアにビルから新造された同スタジオは、計9部屋の音響スタジオと計5部屋の映像編集室を擁した非常に大規模なポストプロ・ファシリティとして開設時、大きな注目を集めました。

9部屋ある音響スタジオのうち、各種ミックス作業やファイナル・ダビングが行われるのが、“ダビングルーム301”と“ダビングルーム201”という2部屋です。ともに5.1ch/7.1chのマルチ・チャンネルに対応した設備になっていますが、さらに“ダビングルーム301”はDolby Atmos Cinema、“ダビングルーム201”はDolby Atmos Homeにも準拠。話題の3Dオーディオ・コンテンツ制作にもフル対応しています。

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そんな“ダビングルーム301”と“ダビングルーム201”のメイン・システムとして導入されたのが、Pro Tools|S6です。グロービジョン株式会社の安部雅博氏は、「旧スタジオ時代にICON D-Controlシステムを使用していたこともあり、その事実上の後継機であるPro Tools|S6の導入は、ほとんど迷わずに決まりました」と語ります。

「最近はほとんどの人がPro Tools内部でミックスするようになり、大規模なコンソールがあっても、モニター・コントローラーとして使われているのが現状でした。特にアニメ業界は、作業のすべてがほぼPro Tools内部で完結してしまうので、新しいダビング・ルームにデジタル・コンソールを導入する考えは最初からありませんでしたね。また、新しいスタジオですので、最新鋭の製品を導入したいという想いもあり、そういう意味でもPro Tools|S6はベストな選択肢でした」(安部氏)

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“ダビングルーム301”のPro Tools|S6は、48フェーダー/9ノブ(ノブ・モジュール×12基)仕様のM40で、ディスプレイ・モジュールも6基取り付けられた大規模なシステム。グロービジョン株式会社の三浦拓也氏によれば、「現時点でアジア/パシフィック・エリアにおける最大規模のPro Tools|S6」とのことです。

「当初はこの規模のPro Tools|S6を組むのは難しかったようで、導入業者からは2台を連結するアイディアを提示されたんですが、こちらとしてはどうしても1台でシステムを組みたかったんです。そんなときにタイミングよくPro Tools|S6のサーフェースを連結するためのジョイント・キットというオプションが発売になり、このような大規模なシステムを組むことができました」(三浦氏)

Dolby Atmos Cinema対応のスタジオということで、モニター・コントローラーはスタジオイクイプメントに製作を依頼した特注品を導入。このモニター・コントローラーは、Dolby Atmos/7.1ch/5.1chの各フォーマットに対応し、コントローラー部はPro Tools|S6のサーフェースに埋め込まれています。映像の再生システムは、Pro Tools|Video Satelliteと4K対応のビデオ・インターフェースを導入。また、映像共有ストレージとして、ISISもされているとのことです。

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一方、“ダビングルーム201”には、24フェーダー仕様のM40が導入されました。ディスプレイ・モジュールは3基取り付けられていますが、ノブ・モジュールとプロセス・モジュールは1基ずつという最低限の構成。こちらも“ダビングルーム301”同様、スタジオイクイプメント製の特注モニター・コントローラーが埋め込まれています。

完成した“グロービジョン九段スタジオ”について三浦氏は、「多くの会社に協力していただいたおかげで、すばらしいスタジオが完成した」と語ります。
「ここにこのボタンが欲しい、このスイッチはそこに欲しいという感じで、いろいろとわがままを言わせていただきました。その結果、良いスタジオが完成しましたので、今後はDolby Atmosのコンテンツ制作も積極的に手がけていきたいですね」(安部氏)

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